プロジェクト『さくらもと』先行発表!川崎桜本をめぐるふたつの物語 中秋の名月と満月が重なるひとときも過ぎ、ススキの穂色が金色に輝く秋本番。 いつもメールマガジンを読んでいただき本当にありがとうございます。「満月通信」は、発行日が満月という解釈で笑って見守っていただけたらうれしいですが、満月と発行日が重なる日もいつかきっと。 さて、今回はちょっとスペシャルな内容!?メルマガの読者の皆さまだけに、先行して大切な発表をさせていただきます。 「おぬし、何をもったいぶってんねん!」と大いに突っ込みながら、どうぞ。 (編集部) Kimoon Announcing プロジェクト『さくらもと』先行発表!川崎桜本をめぐるふたつの物語 記録的な猛暑、温暖化による自然災害、そして感染拡大がおさまらないコロナ禍の滑稽とも思える東京オリンピック……。悶々と考えさせられることが多い日々ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?こんな時だからこそ足元を見つめなおさなければと思っています。 私、金聖雄は2021年8月、ドキュメンタリー映画プロジェクト『さくらもと』を立ち上げ、川崎 桜本の22年の記録を二つの作品にすることを決めました。 戦争を語り継ぐことができる最後の「はんめ(在日朝鮮人のおばあちゃん)」、そして民族差別との闘いの歴史を記録する試みです。公開は2022年夏を予定しています。誠に勝手ではありますが今後、製作費の支援や上映会などさまざまな形でみなさんのお力を借りることが多くなると思いますが、応援していただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 監督 金聖雄 ドキュメンタリー映画プロジェクト「さくらもと」川崎桜本をめぐる、ふたつの物語カメラは20数年の時々を刻みつづけた 川崎桜本に住む在日朝鮮人一世の「はんめ(おばあさん)」たちの撮影をはじめたのは、1999年のこと。きっかけは、はんめたちと同世代の母の死でした。遠く故郷・朝鮮半島を離れ、日本で終えた生涯。「母や在日一世たちは、幸せだったのだろうか?」。私は小さなお墓を創るような気持ちで映画『花はんめ』(2004年公開)をつくりました。 映画には続きがあります。 春のたんぽぽ狩りや、同じように戦争を体験した沖縄のおばあたちとの交流、はんめたちによる戦争反対のデモなど。『花はんめ』に登場するはんめの多くは亡くなりましたが、今、次世代(といっても80~90代)のはんめたちが、戦争の記憶を辿りながら語り、作文を書き、絵を描き、生きた足跡を必死に残そうとしています。 私は撮影の中で、戦争という絶望をしたたかに生きたはんめたちから、小さな希望を受けとり続けてきました。そしてその一瞬の輝きを記録したい、記憶したいと思ってきました。一方で、植民地支配から111年経ってもなおヘイトが絶えない現実に憤りを覚えます。22年の記録の中には、若者たちが民族差別にあらがう姿も収められています。その彼らが最前線でヘイトと闘う姿に胸が締め付けられると同時に、記録しなければと思うのです。 今回、同時に2本の映画をつくろうという思いに至りました。川崎桜本での22年の記録と記憶を紐解き、まったく違った視点から2本の映画を紡ぐことで「在日の現在地」のひとつのあり方を浮き彫りにしたいと考えます。ふたつの物語は、絶望の中から希望を求め、見出す人たちの物語です。 皆さんの声: 「えっ!? 同時に2本の映画を作るのですか?」 金監督の声: 「はい。同時に2本。同時に2本。同時に2本です!!」 ふたつの物語のタイトルのイメージは、 物語 I 『たんぽぽとマヌル~記憶のかけら~』物語 II『ヘイトとの闘い』いずれも仮題– – – – – – – – – – – – – 『在日朝鮮人たちが、歴史の渦に飲み込まれながらも、日本という舞台でたしかに生きた、生きているというあかしを残したい』金聖雄 プロジェクトの案内用のチラシ。もうすぐ刷り上がります 撮影は順調に(?)、まだまだ続く…… マヌルとは韓国語で「ニンニク」の意 2022年夏公開に向けて、いざ! information 『 雪冤~ひで子と早智子の歳月~』 NHKオンデマンド再会 昨年NHK ETV特集で放送された『雪冤』が 好評につきオンデマンドに帰ってきました。現在も冤罪を晴らすために闘い続ける石川一雄さんと袴田巖さん。そして理不尽を受け止めながら凛と生きるひで子さんと早智子さん。その生き方は私たちに勇気を与えてくれます。ぜひご覧ください。https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020108447SA000/ Big News 『獄友』出演の布川事件 桜井昌司さん 国家賠償裁判完全勝利! 「国賠は勝てない!?」裁判のおかしな常識を覆し完全勝利です。警察の取り調べの違法、さらに検察の取り調べの違法を認め、「それがなければ逮捕もないし、起訴もない」とする完全無罪の判決でした。 裁判官の判決文は感動的でもありました。しかしこのあたり前の判決が確定するまでに54年の歳月を費やしたのです。 桜井さんは自分自身の闘いが終わってほっとする間もなくこう言います。「これからも冤罪で苦しむ仲間のために死ぬまでがんばります」桜井さんのドキュメンタリーも進行中です。 桜井昌司さんご自身のブログはこちら。 『獄外記』 https://blog.goo.ne.jp/syouji0124 mini mini News & Topics さらにご注文ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。 『獄友~冤罪青春グラフィティ~』DVD、地道に発売中 冤罪3部作全作品のDVDが揃いました。1枚 :3,500円(税込価格3,850円・送料別)発売記念3作品特別セットも引き続き発売中!冤罪3部作品DVD3枚+各パンフレットセット価格:10,000円(税込価格11,000円) *5,000円以上お買い上げの場合は送料無料*いずれも個人視聴用です。 CD、DVDはキムーンフィルのショップで販売しています。こちらからどうぞ キムーンフィルム公式ホームページで最新情報をチェック! 発行:Kimoon Filmhttps://kimoon.net 東京都小金井市東町4-8-13 小出ハイツ201号TEL:042-316-5567FAX:042-316-5882mail:info*kimoon.net (*を@に変えてください) 配信を希望されない方はこちらから解除していただけます。