花はんめ

川崎のさくらもとに住むハンメ(在日のおばあちゃん)たちの、せつなくも、まぶしい物語。
舞台は、神奈川県川崎市桜本界隈。
在日韓国・朝鮮人が多く暮らす街。
そして描かれるのは、在日のおばあちゃんたちの「今」

1998年 夏
私の母、は病死しました。
77年の生涯・・・
母はしあわせだったのだろうか。
末っ子で苦労をかけた私には、悔いが残りました。
何もしてあげられなかったと・・・

『母や在日一世たちが、歴史の渦に飲み込まれながらも、日本という舞台でたしかに生きた、生きているというあかしを残したい』

この映画は私のそんな思いを仲間たちの力を借りてかたちにしたものです。

私に出来ることは、小さなお墓を創るような気持ちで、映画をつくることでした。

監督 金 聖雄